7月に見た展示の備忘録です。
GINZA MAISON HERMESで開催された「エマイユと身体」展。
釉薬にフォーカスした展示でとてもおもしろかった。
空間を活かす展示って難しいと思っているのですが、その使い方がとても素敵な展示でした。壁の色との調和とか、砂の使い方やら絶妙。
この展示を見に行ったとき、友人との会話で「陶芸作品は攻撃性が少ない」というワードが出たのがとても興味深かったです。
攻撃性というと言葉が激しくなってしまうのですが、例えばある価値観や思想を主張する手段として、絵画や映像などよりも直情的でないという印象であるなと。
一度火を通して変質させることで、表現が人の手を離れてマイルドになるのか。
自然から恵んでもらった素材で構成されていて、作る際に自己表現よりも素材そのものと向き合う精神性が強い傾向にあるからか。(もちろん自己表現として用いられる陶芸もありますが)
あらためて陶芸という表現について考えるいい機会でした。
BAG-Brillia Art Gallery-『白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし』
美しい白磁の作品を生み出す陶芸家・黒田泰蔵さんの暮らしと制作の展示。
どんなものに影響をうけ、どんな暮らしをしながら、いまの作風に行き着いたかを知る内容で、作家のお人柄が素敵だなと感じる言葉も散りばめられていて、小規模ながら素敵でした。
IDEE GALLERY『Derek Wilson Exhibition Forming Shadows』
東京駅構内でたまたま見かけた展示でしたが、造形がすごくかわいい!と思った陶芸作品。
モダンな色とかたちが素晴らしく、自分の引き出しにないデザインでほわーーーーーとなりました。